みなさまどうもこんにちは。
うめピアノです。
毎日ピアノと楽しく向き合い、とても充実した日々を送っております。
みなさまも楽しく、充実したピアノ生活を送ることができていらっしゃるでしょうか。
さて今回は質問コーナー『曲が弾けるようになるには1日何時間練習すれば良い?』です。
みなさまが曲の練習に取り組むにあたりとても重要な内容になりますので、ぜひ最後まで目を通していただけたら幸いです。
それではよろしくお願いいたします。
1日何時間練習したら良いですか?
さて日頃からピアノの演奏をSNS上にアップロードしたり人前で弾いたりしたときなど、視聴者様からいただく質問があります。
1日何時間練習したらこの曲を弾けるようになりますか?
とても多く頂戴する質問の1つです。
その質問の答えを返そうとするとき、私は返したくてもどこか戸惑ってしまいます。
1つの質問の中に様々な要素が混ざり合っているような気がいたしますし、どこか本質的ではないようなことが感じられるからです。
今回はその質問について意図を読み解くとともに、その答えについて探っていきたいと思います。
演奏にどのように取り組んだか
まず1日何時間練習したら曲を弾けるようになるのだろうか、と考えることは曲を弾けるようになるまでのアプローチとして筋が間違っています。
なぜなら練習の時間の多寡によって弾けるかどうかは関係ないからです。
もちろんある程度の練習時間は必要なのは間違いありません。
しかし、練習時間を多くとっていた人がいたとしても、それで曲が弾けるようになるとは限らないのです。
つまり1日何時間練習したらいいですか、というような質問は次のように言い換えることができると思います。
『どのように練習に取り組みましたか?』
このように考えることができれば練習時間が必要であることは言うまでもありません。
そこでどのように練習に取り組んでいけばよいかを掘り下げていきたいと思います。
必要となる心構え
心構えとして2つのことをお話しいたします。
まず1番大事なことは弾けるようになった自分をイメージして練習に取り組むことです。
そのイメージは、将来みなさんが弾きたいと思っている曲を気持ちよく充実感を持って弾いている姿です。
決してみなさんが歩んできた過去、今までに作り上げてきた価値観のイメージではありません。
なぜなら過去を基に作られたみなさんのイメージは曲を弾けるようにはなっていないですし、実際問題としても曲を弾けないからです。
今までに作ってきた価値観のまま練習に取り組んでしまった場合『やっぱり難しくて弾けなかった。』という結果につながる可能性が高いです。
そこでみなさんには目標を達成している自分自身、つまり未来の姿を想像して練習に取り組んでほしいと考えます。
そうすれば過去の価値観に引っ張られ挫折することはありません。
未来の新しいイメージの力に、現状にいるみなさんを引っ張り上げてもらいましょう。
次に大事なことは少しずつ上手くなっていくことを意識することです。
どこかでみなさまも聞いたことのあるような無いような、、、当たり障りのない言葉かもしれません。
しかし少しずつ上手くなっていくということは、とても大事な心構えです。
現代ではインターネット、SNSの発達などによって時代の流れに飲み込まれる、ついていくのがやっとと思えるような環境が社会全体に拡がっています。
誰も彼もが結果を急ぎ、消耗戦をいくところまで進めてしまったせいで最終的に疲れ果ててしまいます。
そこで今1度少しずつ前に進んでいく重要さをお伝えしたいと思います。
少しずつ取り組んでいくことを心がけると心の疲れや燃え尽き症候群を予防できます。
みなさんもこれまでの中で、期限が迫っていたことに対して猛烈に取り組んだことはありませんか。
テストや受験など意外とそういったイベントは多いのではないかと思います。
そのイベントが終わったらみなさんはどうだったでしょうか。
きっと勉強も練習も頑張ってやりすぎたからといって、もうやらなくなってしまったのではないでしょうか。
それはもうしばらくはその頑張ってきたことに対してしばらく向き合いたくないという心の疲れではないでしょうか。
しかしピアノに置き換えた場合、発表会などの期限があったとしても、弾けるようになった曲は一生もののレパートリーとなります。
ましてやみなさんが弾けるようになりたいと思って取り組み始めたのなら尚のこと、発表会が終わったからといって投げ出すことはやめた方が良いのは明白です。
ですが発表会までに仕上げるぞ!と思って取り組んだ結果燃え尽きてしまって弾かなくなってしまったことは私の経験にもあります。
そしてしばらく弾かない期間を設けてしまったことは、かなりのブランクになり元の技術を取り戻すのに相当な負荷がかかりました。
ですのでみなさんにはピアノでは心の疲れがなく、燃え尽きることがないように日ごろの練習に取り組んでもらいたいと心から思っています。
結果を求められがちな世の中だからこそ、みなさまには少しずつ上手くなっていってもらいたいです。
また少しずつ進めていくメリットとして少しの上達でも喜ぶことができるようになります。
急かす気持ちは心の充実の邪魔をしてしまいます。
ですが少しずつ取り組もうという心構えがあると
・今日はこんな気づきがあったな。
・少し上手くなっているような気がする。
といった、ちょっとした自分自身の変化も楽しめるようになってきます。
まとめ
今回は『何時間練習すれば曲を弾けるようになるのか』という質問にお答えしてきました。
その答えとは、好きな曲を弾けるようになった自分自身をしっかりイメージして、少しずつ練習に取り組んでいきましょうということ。
何とも面白味のない結論になってしまいましたが、これが本当のところだと思います。
結果を急ぎすぎず心が燃え尽きないように練習に取り組んでいくことが本当に大事です。
そして少しの気づきや成長、学びをしっかり喜び、次の練習につなげていくことが大事だろうと思います。
これが今の私が出すことのできる最善の答えだろうと思います。
毎日の練習を大事にしていけば、みなさんはきっと好きな曲も弾けるようになってくるでしょう。
一緒に頑張っていきましょう。
みなさまのピアノ生活がより良い方向に進んでいくことを心から応援しております。
【うめピアノ】
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